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伊藤らの成果がNucleic Acids Research誌に掲載されました

Canonical translation factors eIF1A and eIF5B modulate the initiation step of repeat-associated non-AUG translation.

Hayato Ito, Kodai Machida, Yuzo Fujino, Mayuka Hasumi, Soyoka Sakamoto, Yoshitaka Nagai, Hiroaki Imataka, Hideki Taguchi

Nucleic Acids Res 2025 Sep 23;53(18):gkaf994.
https://doi.org/10.1093/nar/gkaf994 (open access)

近年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など神経変性疾患患者が保持する遺伝的変異に起因する非典型的な翻訳が知られるようになってきました。例えば、ALSではGGGGCCという塩基リピートが異常に伸長し、そのリピートを含む領域から開始コドンAUGがなくても翻訳が開始して毒性をもつペプチドができるという現象で、リピート関連非AUG(Repeat-Associated Non-AUG: RAN)翻訳と呼ばれています。本研究では兵庫県立大学の今高さん、町田さんらが開発したヒト因子由来の翻訳再構成系(ヒトPURE)を駆使して、RAN翻訳に重要な翻訳因子(eIF1A、eIF5Bなど)を同定し、その機能解明を行いました。