第25回日本蛋白質科学会年会(2025.6/18-20,姫路)で池田刀麻が若手奨励賞と若手奨励賞優秀賞、新藤英俊がポスター賞を受賞しました。
Seesaw protein: Design of a protein that adopts interconvertible alternative functional conformations and its dynamics.
〇Toma Ikeda, Tatsuya Nojima, Souma Yamamoto, Ryusei Yamada, Tatsuya Niwa, Hiroki Konno, Hideki Taguchi
負電荷に富んだ新生ポリペプチド鎖が引き起こすリボソーム不安定化の配列依存性解析
〇新藤 英俊、茶谷 悠平、山内 駿、田口 英樹
日本蛋白質科学会HP若手賞より抜粋
「日本蛋白質科学会は、2008年東京年会より若手研究者による優れた研究発表に対し、「若手奨励賞」と「ポスター賞」の表彰を始めました。2015度からは、奨励賞の中から特に優秀と評価された方に「若手奨励賞優秀賞」を授与しています。」
タンパク質の基礎を教えるためのYouTube番組を始めました。
「パズルでひもとくタンパク質」(Unfolding Protein Science from Toy Box)
5/17, 18の土日に開催される東京科学大学すずかけサイエンスデイ(オープンキャンパス)でラボの研究紹介をします(両日ともに10:00-16:00)。
研究室公開は、S2棟5階のオープンスペースで研究内容のポスターとタンパク質にちなんだおもちゃやパズルの展示をするのが基本です。アポなしで来ていただいても研究内容に接したり、ラボメンバーらと話したりできる機会です。タンパク質研究に興味ある方、東京科学大学への大学・大学院進学などを検討している方などお気軽にお越し下さい。希望する方にはラボ内の見学も可能です。
大学・大学院説明会も開催されます(高校生・受験生向け、大学院生命理工学院説明会)。
たいへん喜ばしいことに基盤研究(S)に採択されました。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/12_kiban/ichiran_r7.html
課題名:新生ペプチド鎖が制御する翻訳動態・フォールディングの包括的解明
研究概要などはいずれ学振ウェブサイトで公表されますが、簡単に言えば、昨年度で終了した学術変革(A)「マルチファセット・プロテインズ」での成果を発展させた内容です。分担者は、岡山大の茶谷悠平准教授です。
昨年8月に引き続き、高校生研究インターンシップ(研究室体験)を3月27-28日に開催しました。(ST-AR Projectとの共催)。参加者は4名(1人は当日欠席)。
概ね以下のような内容です。
1日目:
1)タンパク質科学の基礎に関する田口による模擬講義:学部1年生向けのパズルやGFPを使ってフォールディングを教えたりする内容(例:「GFPやRFPのフォールディングを直接目で見る実験」、スネークキューブパズルで遊んでもらう、など
2)オンラインゲーム的なFolditでタンパク質フォールディングをバーチャルに体験
2日目:酵素活性測定とシャペロニンGroELによるフォールディング実験
兵庫県立大学 町田幸大、今高寛晃、近畿大学 永井義隆らとの共同研究成果です。
論文情報
掲載誌 : Journal of Biological Chemistry
論文タイトル :
Dissecting the mechanism of NOP56 GGCCUG repeat-associated non-AUG translation using cell-free translation systems.
著者 :
Mayuka Hasumi#, Hayato Ito#, Kodai Machida, Tatsuya Niwa, Tomoya Taminato, Yoshitaka Nagai, Hiroaki Imataka, Hideki Taguchi* (#: equally contributed authors)
DOI : https://doi.org/10.1016/j.jbc.2025.108360
岡山大学 茶谷悠平、東京大学 濡木理・伊藤弓弦らとの共同研究成果です。
論文情報
掲載誌 : Nature Communications volume 16, Article number: 2323 (2025)
論文タイトル :
A mini-hairpin shaped nascent peptide blocks translation termination by a distinct mechanism.
著者 :
Yushin Ando#, Akinao Kobo#, Tatsuya Niwa#, Ayako Yamakawa, Suzuna Konoma, Yuki Kobayashi, Osamu Nureki*, Hideki Taguchi*, Yuzuru Itoh* and Yuhei Chadani* (#: equally contributed authors)
DOI : https://doi.org/10.1038/s41467-025-57659-z
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東京科学大学HP Science Tokyoニュース掲載
2025年2月20日に開催された学士論文発表会(生命理工学院 物理化学系グループ(第1G))にて吉田孝太郎が最優秀賞、野口文睦が優秀賞を受賞しました
最優秀賞:吉田 孝太郎「small HspがmRNAと相互作用する分子機構の解明」
優秀賞:野口 文睦「塩基リピート関連非AUG翻訳の細胞内1分子イメージング」
論文情報
掲載誌 : Proc Natl Acad Sci USA
論文タイトル :
Seesaw protein: Design of a protein that adopts interconvertible alternative functional conformations and its dynamics.
著者 :
Toma Ikeda# , Tatsuya Nojima#, Souma Yamamoto , Ryusei Yamada , Tatsuya Niwa, Hiroki Konno, Hideki Taguchi* (#: equally contributed authors)
DOI : https://doi.org/10.1073/pnas.2412117122
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東京科学大学HP Science Tokyoニュース掲載
蛍光型と酵素型の間で可逆的に「変身」する シーソータンパク質を設計
幸保明直(D1)と池田刀麻(M2)が学振特別研究員に採択されました。幸保はDC2、この10月より博士課程に進学する池田はDC1です。
テーマは以下の通りです。
幸保明直:新生ポリペプチド鎖による翻訳アレスト発生メカニズムの体系的理解
池田刀麻:シーソータンパク質:立体構造を切り替えるタンパク質の設計と制御機構の解明
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